うつと仕事の実体験
うつで朝、仕事へ行く準備ができなくなったときの体験
目は覚めているのに、起き上がり、着替え、家を出るという一つ一つの動作が、とても遠く感じる朝がありました。
起きているのに、仕事へ行く準備ができなかった
目覚ましを止め、時間を確認し、「もう起きなければ」と考えます。それでも体が動かず、布団の中で時間だけが過ぎました。
遅刻の連絡をしなければならない。休むなら早く伝えなければならない。分かっていても、連絡文を考えるだけで苦しくなりました。
当時の私は、朝が弱い、生活がだらしない、根性が足りないと考えていました。しかし、朝だけを直そうとしても状態は変わりませんでした。
休んでも、休んだ自分を責め続けた
仕事を休めば楽になると思っていました。実際には、休んだ罪悪感、周囲への申し訳なさ、翌日の不安が頭から離れませんでした。
体は会社に行っていなくても、頭の中では一日中仕事をしているような状態でした。回復のために休んでいるのに、「何もしていない」と自分を責め、さらに疲れていました。
休養は、予定が空いていることだけではなく、緊張や自己否定から離れられることも必要でした。
振り返ると、朝だけの問題ではなかった
- 夜になっても仕事のことを考え続けていた
- 休日も次の出勤日が近づくと気持ちが重くなった
- 食事や入浴など、日常の行動にも時間がかかった
- 好きだったことにも関心を持ちにくくなった
- 少しの失敗で、自分全体を否定するようになった
こうした変化が続く場合、生活習慣だけで解決しようとせず、医療機関へ相談することが必要です。私は「働けるか」だけでなく、まず今の状態を診てもらう視点が欠けていました。
治療と、働く準備を分けて考える
体調が安定していない時期に、次の仕事や復職のことを考え続けると、不安が増えることがありました。
治療・休養が必要な段階と、生活リズムや通勤、仕事上のストレス対処を練習する段階は同じではありません。どちらが先かは医師や支援者と相談する必要があります。
「早く戻らなければ」という焦りより、今どの段階にいるかを確認することが大切でした。
復職・再就職を急がず、長く働く準備を考える
うつ症状に特化した就労移行支援では、症状理解、ストレス対処、生活リズム、コミュニケーション、就職活動などを扱うサービスがあります。
ただし、就労移行支援は医療機関の代わりではありません。体調、在職・休職状況、自治体の判断などによって利用条件も異なります。まず医療上の相談を優先し、その後の働く準備として比較する位置づけです。
すぐに申込みを決めず、今の状態を整理する
医療、気持ちの整理、働く準備のどれが必要か迷う場合は、相談前に困っている場面をメモしておくと伝えやすくなります。
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どこに相談するか迷っている方へ
「診断」「気持ちの整理」「仕事の相談」は、相談先が異なります
発達特性について相談したいときは、目的によって医療機関・公的な発達障害者支援センター・心理カウンセリング・就労移行支援を使い分けることが大切です。