ADHDと職場の実体験
ADHDの困りごとを職場に説明できず、理解されないと感じた体験
困っていることは確かでしたが、「何に困っていて、どうしてほしいのか」を自分でも説明できませんでした。
診断名を伝えるだけでは、仕事上の困りごとは伝わらなかった
ADHDという言葉を知っていても、職場で何が起きるかは人によって違います。私自身も、診断名を説明すれば分かってもらえると思っていました。
しかし、「ADHDなので苦手です」だけでは、相手は具体的に何を変えればよいのか分かりません。私も、何をお願いすればよいのか整理できていませんでした。
その結果、伝えたのに状況が変わらない、やはり理解されない、と感じてしまうことがありました。
できる日とできない日の差が、誤解を生んだ
興味のある仕事や緊急性の高い仕事には集中できる一方で、繰り返し作業や曖昧な指示では動き出しにくいことがありました。
一度できたことが、別の日にはできない。周囲から見れば、やる気や姿勢の問題に見えたかもしれません。私自身も、「昨日はできたのだから、今日は甘えているのではないか」と考えました。
能力がゼロか百かではなく、条件によって出やすさが変わることを、当時は言葉にできませんでした。
配慮をお願いすることを、特別扱いの要求だと思っていた
指示を文章で残してほしい、優先順位を確認したい、途中で短く進捗を共有したい。そのようなお願いをすることに抵抗がありました。
周囲と同じ方法でできなければならないと思い、困っていても黙って抱えました。限界になってから伝えるため、相手から見れば突然の相談になってしまいます。
必要な配慮を早めに相談することと、仕事の責任を放棄することは同じではありませんでした。
抽象的な困りごとを、具体的な場面へ変える
抽象的な伝え方
「マルチタスクが苦手です」「集中できません」
具体的な伝え方
「三件以上の依頼が同時に来ると優先順位を誤りやすいため、期限順の確認をしたいです」
抽象的なお願い
「配慮してください」
具体的なお願い
「口頭依頼はチャットにも残していただけると、抜けを減らせます」
自分の苦手さを説明するには、診断名だけでなく、起きやすい場面、仕事への影響、自分が行う対策、相談したい方法の四つが必要でした。
自分一人では説明できないとき、第三者と整理する
困りごとを言葉にすること自体が難しい場合があります。発達障害に特化した就労移行支援では、自分の特性、向いている環境、必要な配慮、伝え方を整理するプログラムを案内しているサービスがあります。
すべての方に必要なサービスではありませんが、転職を繰り返す前に、働く条件を整理したい場合の選択肢になります。
すぐに申込みを決めず、今の状態を整理する
医療、気持ちの整理、働く準備のどれが必要か迷う場合は、相談前に困っている場面をメモしておくと伝えやすくなります。
ADHDの基礎と人間関係を整理する
ADHDとは何か?神経発達症として整理する
診断名のイメージだけでなく、症状・原因・支援を研究に沿って確認します。
ADHDの人間関係が続きにくいと感じる理由
「嫌われた」「拒絶過敏」だけで説明せず、対人関係のすれ違いを整理します。
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次の一歩を考えたい方へ
発達特性や気持ちを、専門家と一度整理してみる
「自分だけでは整理しきれない」「同じことで何度もつまずく」と感じる場合は、心理の専門家と話しながら困りごとを整理する方法もあります。
Kimochiでは、ADHD・ASDなど発達特性に伴う仕事・人間関係・感情・時間管理などの悩みをオンラインで相談できます。発達特性を得意分野にする公認心理師も在籍しています。
医療との違い:Kimochiは医療機関ではなく、診断・治療・投薬は行いません。診断や治療を希望する場合は医療機関へ相談してください。